カニーズ球団は12月19日シルバースターズとの最終戦を初の横浜スタジアムで開催し、両チーム最初から最後までテンション高めの中、両チームの友好関係を象徴するように引き分けで終わり2018年の幕を閉じた。
今季もメンバー不足に苦しみながらも新入団選手のおかげで8勝6敗1分で勝率.571と善戦し2014年以来3年ぶりの勝ち越しを決めた。
特にリーグ戦では序盤のリードを最終回にギリギリまで追いつかれるという苦しい展開で、かつての「最後まで 見ねばわからぬ カニーズ劇場」と新聞の見出しが躍った2000年代をほうふつとさせる劇場型の試合を演じ見るものをヒヤヒヤドキドキと沸かせた。
ショウ監督3年目の今季は懸念されていた先発投手は確保されたものの守備や打線、投手継投など悩みは尽きなかったが、志村、青木の加入により選手不足だけでなくキーポイントとなる守備が固定されたことでチームが固まった。
一方で2年連続打撃部門上位に名を連ねた曽我が福岡へ移籍、4番大鐘も千葉へ移籍と主力が欠ける苦しい状況。シーズン終盤にはK@Y.がトミーカワジョン手術を受けるなどチーム事情も劇場型に終始した。
苦しい中でも1試合1試合勝ち星を重ねたことでチームの結束は高まり、リーグ最難敵ともいえるホエールズ戦でまさかの1-0完封勝利とここでも劇場か・・・と世間を沸かせた。
試合によっては平均年齢48歳と乗り切った脂がこぼれだしそうな中、ベテラン勢が奮闘し、K@Y.・藤枝共に打撃好調で近年でもベストの数字を叩き出しカニーズ躍進を支えた
またタイトル争いでは首痛を抱えながらも安打を量産した中尾が最多安打、首位打者を初獲得、本塁打王は久々に年間で5本以上が飛び交い6人が分け合った。打点は最終戦で志村が逆転して初タイトル。同じく最終戦でえげつなく三盗を決めたショウが2度目のタイトルとなった。
投手部門はエース藤枝が3冠となった
チーム成績 15戦 8勝 6敗 1分 .571
首位打者 大鐘 .357( 初 )
本塁打王 藤枝 1本( 3 )
ショウ ( 2 )
志村 ( 初 )
和田哲 ( 初 )
大塚 ( 初 )
青木 ( 初 )
打点王 志村 11打点( 初 )
最多安打 中尾 15安打( 初 )
盗塁王 ショウ 9盗塁( 2 )
最多三振 ショウ 13三振
最多勝 藤枝 3勝 ( 8 )
最多セーブ 森永 1S ( 2 )
最優秀防御率 藤枝 3.18 ( 5 )
最多奪三振 藤枝 27個 ( 7 ) |