ミラクルズ

攻守の要、佐藤（い）キャプテンを仕事で欠いての2014年第5戦。
異常に厳しい主審のストライク判定と、前日までの雨によるぬかるんだマウンドやグランド状況により、守備面で非常に難しい試合となった。
先発投手はエース清水。初回に1点を失うもその裏にすかさず斉藤のゴロの間に1点を返し、その後は厳しい条件のなか両投手がきっちり抑える。
4回表、相手投手がマメを潰したか突如制球を乱し、押し出しやゴロの間に4点をあげる。
優位に立った4回裏、これまで3回6奪三振と好投していた清水が緊急降板、田中がマウンドにあがると、ライトスタンドに2ランHRを許し、相手の反撃ムードが高まる。
しかし5回以降も、足場が悪く全力投球ができない相手投手から四球やゴロで着実に加点し、勝負を決めた。
6、7回は福嶋、猪俣が調整登板。福嶋の出来は上々、猪俣は制球が定まらなかったものの切れ味のいいスライダーを見せ、次回への期待をうかがわせた。

難しい条件の中でも雑な攻撃にならず、四球やゴロで着実に得点でき、チーム力の向上が感じられる勝利となった。

内野手不足のため本来外野手の猪俣を遊撃手で起用しての2014年第4戦。雨天中止の影響で2ヶ月ぶりの試合。
先発投手は開幕戦以来の田中。
初回に内野安打で先制を許すも、その裏、海老名の適時打ですぐに同点とすると、2回には福田の飛球を相手レフトが弾いて勝ち越し。3回に海保の2点適時打で主導権を握ると、4回は猪俣の2点適時打、佐藤（い）の適時打の連打でダメ押し。
先発田中は初回以降立ち直って5イニングを投げぬき、6回からは野口が登板。2011年の故障から実に3年ぶりの復帰マウンドに上がると、球速こそまだ抑え目であるものの、抜群の制球と重たい球質で2回をピシャリ。
効果的な適時打が次々と飛び出しての快勝で、今季4勝目をあげた。

亀田が緊急登板で今季初マウンドとなった3戦目。
初回の満塁のピンチをベテランの貫録漂う粘り強い投球で切り抜けるとその裏、先頭から3連続敵失で同じく満塁とすると、佐藤（い）の犠飛で手堅く先制、その後清水の2点適時打も飛び出し、いきなり4点を奪った。
2回も攻撃の手を緩めず、田中、福田、向家の適時打で3点を追加、序盤で一気に勝負を決めた。
先発亀田は走者は出すものの得点は許さず、6イニングを2失点（自責点0）でまとめると、打線は14安打14得点の猛攻を見せ、最後は斉藤がこれまた今季初登板で7回を締め、大勝となった。

満を持して清水が登板した2014年2戦目。
初回、相手4番にうまく打たれ先制を許すもその裏、こちらも4番猪俣の犠飛ですぐに同点とすると、3回、2死満塁から向家の2点適時打などで勝ち越すと、5回はまたしても向家、岡田の連続適時打、海保の2点適時打でダメ押し。投げては清水が初回以降0行進に抑えこみ、今季からエースとしての力を見せた。
四死球でもらったチャンスを確実にものにしての快勝となった。