北海道 軟式野球チーム Beginners
負け方
主将 13/10/05(土)20:13
今日のテーマは【負け方】
巨人の阿部慎之助選手のコトバを紹介します。
「今まで何度も優勝したけど、今年が一番強い。
僅差でリードされていても、「何かあるぞ」とみんなが考えてプレーしているのが伝わってくる。
「粘って、粘って」という勝ち方がわかってきた。そこが強さの秘訣です。
変な言い方だが、いい負け方が増えた。大差にされそうな試合でも食い下がって2点差ぐらいで耐える。
それが相手に重圧を与えて、次の試合につながるんです」
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最近はあきらめの早いチームが多いです。
3点差もつけばだいたい試合が見えます。
粘るのは引退のかかった夏の予選ぐらいです。
甲子園まで行くと満足感があるので、結構あきらめます。
それでは次につながりません。
高校野球は一発勝負ですが、次もあります。
秋や春の大会はもちろん、
夏に負けても、次の代につながります。
いつも簡単に負けるチームなら、何年たっても相手は嫌がりません。
でも、粘って負けるのが続けば、それが伝統になり、チームのイメージになる。
後輩たちの代になっても、「あそこは粘るんだよな」と思われるのです。
高校野球では、いまだに「逆転の報徳」「逆転のPL」のフレーズが聞かれます。
報徳が倉敷工との試合で、0対0の延長11回表に6点取られた後、6点を取り返し、12回裏にサヨナラ勝ちをしたのは1961年のことです。
それから50年もたっているのに、いまだに「逆転の」と言われる。
先輩のおかげ以外に何ものでもありません。
それぐらい、イメージや印象というのは大きなものなのです。
だからこそ、負け方が大事。
チームとしてのイメージを植え付けることが大事。
最後まで粘る。簡単にあきらめない。
たとえ負けても、そういう負けなら、次につながります。
「もう、負けだ。今日はダメだ」
と思ってコールドで負けてしまったら、次に当たっても何も思われません。逆に、「あいつら弱い。楽勝」と上から目線でこられてしまうことになるのです。
最後まであきらめない。
これが次につながる。
たとえ練習試合でも、そういう意識を持つ。
それが「次」につながっていくのだと思います。